2018年4月2日月曜日

Scratchでプログラミング その26 円を描く

Scratchの使い方解説です、今回の難易度は超Easy
スクラッチアートのツールの色が綺麗だったのですが、絵心が無いのでプログラムで綺麗な円を書いてみようと思います。


ペンツールを使って円を描いてみます。




Scratchで円を描くにはペンツールを使用するので、三平方の定理を利用してみました。

なんかこんなのを高校の数学で習った気がします。


この式を、yを求める式にしたものは以下のようになります。


この数式を利用して、x座標を少しずつ変えながら、y座標の値を求めていき、
その座標をつなげることで、円を描きます。

スクラッチでy座標を求める式を表現するとこんな感じです。

式中の「r」は半径のことです。
この式のdxを少しずつ動かすことで、dyを計算します。

これは、半径rの円について、座標を計算するためのプログラムです。

dxには半径分の座標を細かく分けた座標が指定されます。
プログラム中の「細かさ」の数値が大きくなるほど、円が綺麗に描かれることになります。




上記の式は、実際には円の4分の1しか描画されません。


さきほどの計算で取得できる座標は常に正の数です。
x座標、y座標が両方とも正の数なので、円の右上の4分の1の座標を計算するための式になっています。

実際にはy座標が負の数値の座標の取得も必要になります。
x座標についても、同様にマイナス側の座標の計算が必要です。
そのため、円の作成には、4パターンの座標をつなげました。



今回のサンプルでは関数も使用しています。
そちらも今度記事にすると思いますが、今回はここまで。

サンプル010 円を描く
https://scratch.mit.edu/projects/213084309/