2019年12月29日日曜日

Fiddlerに通信が表示されない場合の対応方法

ネットワーク解析を行う際にはFiddlerというアプリを使用することが多いかと思います。
基本的には何も設定しなくても、通信が表示される便利なアプリですが、場合によっては通信が表示されないことがあります。


Fiddlerに関するその他の記事も確認してみてください

1.キャプチャが停止中か確認する

Fiddlerの画面はこんな感じ。
画面の左側に通信状況がキャプチャされて表示されます。


画面の左下に以下の画像が表示されていない場合、Fiddlerが停止中です。
「F12」キーを押下するか、メニューから「File → Capture Traffic」をクリックすると、通信が表示されるようになります。

2.プロキシの設定を確認する

インターネットエクスプローラやChromeなどでの検索処理などが通信され、特定のアプリの通信が表示されない場合、アプリの設定を見直す必要があるかもしれません。

Fiddlerは特定のポートをプロキシとして使用することで、そこを経由する通信をキャプチャしています。

メニューから「Tool → Options」でオプション画面を開き「Connections」タブで確認できます。
通常は「8888」というポートが使用されています(変更は不要です)
インターネットエクスプローラなどのプロキシ設定は、メニューから「Tools → WinINET Options」をクリックすることで表示されます。





プロキシ設定画面で、ローカルホスト(127.0.0.1)のポート「8888」を使用するように自動で設定されています。
上記のように設定されていない場合、手動で設定を行うことでFiddlerがキャプチャ可能となります。

また、Fiddlerが起動していいない場合は上記の設定は表示されません。
このようにプロキシサーバのチェックが外れていると思います。


万が一、設定が残っていると「プロキシ サーバーは応答していません」と表示され、ネットワーク接続できなくなるので注意してください。


3.Fiddlerの計測対象とならないアプリがある場合

インターネットオプションの設定を使用しないアプリの場合、通信のキャプチャ対象とならない場合があります。
個別にプロキシ設定を行っていないか確認してください。

かなり古いものですが、Sleipnir2などは「プロキシマネージャ」が実装されていて、個別にプロキシ設定を行えるため、Fiddlerの設定が無効となっている可能性があります。




同様に「個別にプロキシ設定を管理している」アプリの場合、個別にプロキシ設定をする必要があります。