2021年10月2日土曜日

ヌードを撮影するにあたって感じたこと

このあと掲載されていきますが、ヌードの撮影をさせていただくにあたって感じたことなどを書いておきます。

モデルさんに今回の撮影を提案するにあたり「自分がどのようなものを撮りたいか?」についてかなり考えさせられました。いつもの気楽なポートレートに比べると自問自答する時間が長かったです。

撮影内容の取り決め手順はケースバイケースだと思うので特に書きませんが、その中で意識したのは「どんなものを撮るのか」ということ

  • 掲載を前提とすること
  • 性的な目で見られないこと
  • 周囲の人に知られても良いものを撮ること

このへんは自分の撮影の今後のルールのベースになるかなと思います。


掲載を前提とすること

まず、僕はの活動の前提として「撮ったものを掲載する」ということにしています。もちろんモデルさんの意向で非掲載になってしまうこともありますが、大前提は掲載です。

※当然ですが掲載する写真はモデルさんに事前に了承を得ています。


僕にとって「掲載を前提とする」のは、一種の予防線や歯止めとなるルールです。

ヌード作品を撮るのだから、無計画に本能のまま撮影するとなると、簡単にアダルト撮影会な写真になってしまうかもしれないと考えています。それは、協力いただいたモデルさんに対して失礼なこと。

撮影の後にモデルさんには「エロいオッサンに写真を撮られた」ではなく「作品を撮った」と感じてもらいたい。

そうならないためにも、掲載を前提とした「作品」としての撮影を意識しています。


性的な目で見られないこと

掲載するにあたり、自分の撮った作品や、被写体をしてくれたモデルさんが「いやらしい目」で見られるのは嫌だなと感じました。僕の通常撮影するポートレートは、モデルさんの「可愛さ」や「ドキっ」とする仕草を写しとること目標としています。そのような、いつもの撮り方でヌードを撮るのも、良い写真が撮れると思います。

でも、見方を変えたときに、そのような写真は性的な目で見られやすいとも感じています。

勿論、そういう作品を否定する気は全くないです。ひと昔前なら「ちんかめ」とかが流行った時期もあり、僕自身もこういう写真も良いと思っています。

ただ、僕の周りの人が、性的な目で見られる状況を想像したくない。なので、自身の作品としては、この制約が必要と感じました。


周囲の人に知られても良いものを撮ること

僕の撮影するモデルさんのほとんどが素人の方です。ですので、被写体活動をしていない、別の顔を持つ方が殆どではないでしょうか。

被写体活動というのは風俗業と近いところがある分野だと感じることがあります。特に一般の方からすると「お金をもらって、写真を撮られる人」という認識だったりするので、余計に色眼鏡で見られやすいのではないでしょうか。

友人や家族、職場の人に被写体活動をしていることを知られたときに、相手の方がモデルに対してどういう認識を持っているかわかりません。特に露出が多い作品だと、いろいろな印象を持つ方がいるのではないでしょうか。

でも、だからこそ、少なくともモデルさんには「私は自分の被写体としての活動に胸を張れる!」と思ってもらいたい。もし、周囲の人にモデルをしていることが知られたときにでも「すごく良い写真でしょ?」と自慢してほしい。

そういう風に思ってもらえる写真を撮りたいなと思っています。


上記すべて、あくまで僕の中の理想です。ほかの人は他のルールの中で撮影していると思うし、僕自身の現時点でのヌードに対する想いです。今後、露出の多いものの撮影機会も増えてくるかもしれません。

そのとき、また今とは違う考えが出てる来るのか、定期的に認識の再確認をしていければと思っています。