2018年2月16日金曜日

Scratchでプログラミング その12 敵キャラをつくる(当たり判定)

Scratchの使い方解説です、今回の難易度はNormal
前回までの記事についてこれていれば、簡単だと思います。

記事をまとめたページはこちら。

前回の応用で、アクションゲーム風に変更します。
登場する敵をジャンプで避けるゲームにします。


0.目次


  1. ネコのサイズ変更
  2. カニの追加
  3. コウモリの追加
  4. 敵にぶつかったときにリアクションさせる(当たり判定)


1.ネコのサイズ変更

まず、アクションゲームにするには少しネコが大きいと思いました。
あまり大きいと、敵を避けるのが大変なのでネコのサイズを変更します。
サイズに特に意味はないので、好きなサイズに変更しましょう。

まずは、キャラクターが大きすぎたので、ネコ、木、太陽のサイズを小さくします。

今回はネコのサイズを50%としました。
サイズを変えるには見た目の「大きさを50%にする」を使用します。
大きさを変更するとネコが地面から浮くので、y座標が地面となるように位置を変更します。
また、見た目の「前に出す」を追加しています。
これは、イラストが重なったとき、ネコを前に表示するためです。

また、左右への移動のコマンドを少し変更しています。
ネコの移動について左右で早さを変更しました。
これは、移動の際に背景が動いてる違和感をなくすためです。
こちらについては、別途記事にしますね。


また、以前まではジャンプに関するコマンドを、位置やサイズの設定のあとに置いていましたが、別々に分けました。

ネコのコマンドはこんな感じになりました。


同じように太陽もサイズを70%にしました。


木も50%にしました。
木のクローン削除のタイミングのx座標が変わるので修正しておきましょう。

2.カニの追加

今回は敵キャラとして、コウモリとカニを追加します。
カニは背景の木にネコのアニメーションを組み合わせただけです。

まずはカニにアニメーションを設定します。
以前に作成したネコに設定したアニメーションを参考にコマンドを作成します。

カニのアニメーションはこのようにしました。
アニメーションの待ち時間はお好みで設定してください。


次に背景の木のスクロールを参考に、カニを登場させます。
 


3.コウモリの追加

コウモリもカニと同様に作成します。

基本的には、カニと同じです。

ただし、コウモリのイラストが進行方向と反対の右を向いていました。
そこで、動きの「回転方向を左右のみにする」「-90度に向ける」を使用しています。
これは、ネコを左右に動かす際に利用したものです。


また、コウモリはカニや木と違って、地面を歩くわけではなく、空を飛んでいます。
なので、コウモリは出現する高さを毎回変えています。

出現場所のy座標を乱数で指定しています。


4.敵にぶつかったときにリアクションさせる(当たり判定)

ここが今回の新しい部分です。
敵キャラを作ったので、ネコと敵がぶつかった時にネコが話すようにします。
一般的に言う「当たり判定」のことです。

一般的な当たり判定は、自分のキャラクターと敵キャラクターの座標を計算が必要ですが、Scratchでは当たり判定を自動で計算してくれます。
ネコのコマンドに以下を追加します。

当たり判定には調べるの「○○に触れた」を使用します。
Bat1とCarbは、それぞれコウモリとカニの名称です。
これでネコは敵キャラに当たると何か話すようになりました。


これだけで当たり判定は完成です。
今回はネコにコメントを表示するだけにしましたが、実際にゲーム作成するときは体力ゲージが減っていくとか、避けるとスコアが増えていくとかしたほうが良いですね。